南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

産婦人科病院 今昔 昔編 其の壱

ママのお腹からこんにちは



ここ、ニュージーランドは、公立病院は市民には一応、無料です。赤ちゃん産むのも、贅沢を言わなければ、ほとんど実費はかかりません。しかし、息子と娘の時と、大分、制度が変わりました。


かかったかな、と、思うと、こちらは、まず、General Practitioner(略称GP)で診てもらいます。ちょっと、深刻な場合、紹介状をもらって、専門医の出番となります。妊婦さんもGPで、診てもらってました。でも、不況の最中、政府の予算の関係で、この医療サービスは停止。直接、病院に行く事となりました。


今まで、病院なんて御世話になった事のないnekoは、ちょっと、たじたじ。でも、心配は無用でした。Know Your Midwife(略称KYM)というシステムで、病院経由で専属の産婆さんが付きます。ま、こういうのは24時間週末なしの仕事ですので、二人組で一人の妊婦さんを受け持ちます。予約して、産婆さんの個室でいろいろ検査。予約制ですから、待たされる事はほとんどありません。


血液検査、尿検査はもちろん、超音波検査と羊水検査も。超音波は確か、三回やったと思います。自分でビデオテープを持っていくと、録画までしてくれました。数日後、自宅に大きなネガが宅急便で届きました。上の写真はそのうちのひとつ。背中を下に、上を向いた胎児です。右手側が、横顔と片手、左側に両足が突き出てます(わかるかな?)。羊水検査は、三十五歳以上、と、いうことで、有り難く受けます。先天性の疾患の有無を調べるのが目的ですが、遺伝子をしっかり数えるので、性別がはっきりわかります。事前に、知りたいか知りたくないかは、ちゃんと聞かれます。うちはもちろん、Yes. 楽しみがなくなる、と、言ううちの母と義母。じゃ、言わないでおくから、と、言う事で、結果が来た時、日本側は、弟にだけ話しました。後で、電話が来て、男の子なの、と、言う母。皆が知っているのに、自分だけ知らないのは嫌だから、聞いてしまったとか。それだったら、直接、言いたかった。義母も、結果が来た途端、教えて、教えて。やっぱり、皆、知りたいらしい。ピンクと青を悩まなくてすむだけでも、有り難いと思います。それでなくても、どんなのが出てくるか、心配だったのだから。


妊娠後期、血小板が異常に少なくなって、標準よりもたくさん、血液検査しました。(だから、余計に血小板が減ったという話も)。予定日よりも、一ヶ月近く早く、破水、入院。まだ、血小板が足りない。地元のこの病院は小さめで、血液バンクがないので、万が一に備えて、救急車で三十分ほどのもう一つの病院へ。サイレン鳴らすと、お金をとられるから、ゆっくりでごめんね、と、産婆さん。寝ていけるだけでも、有り難かったです。そちらの病院で、めでたく、長男誕生。ちなみに、こちらは、付き添いは妊婦が指定すれば、誰でも何人でもできます。部屋の大きさの関係があるから、あまり、呼ばないでね、と、言われますが。何やら、親戚一同、呼ぶ人もいるらしい。うちは、本当は、母が日本から来ているはずでしたが、あまりに早産で主人だけ。立派に付き添いしてくれました。日曜日、朝、八時半に破水して、出産よる十一時近く。おつかれさまでした。


一日の日記では、収まりませんでした。続きは後ほど。ここまで、自己負担、零、です。

追記:
昔編 其の弐 id:minami-no-neko:20050601
今編 id:minami-no-neko:20050724