南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 週末の病院

土曜日の朝。息子はその前の夜からおばあちゃんのおうちにお泊まり。娘と主人と近所を散歩。ブランコをしてあげようと主人が言うので、二人で娘の手を片方ずつとり、ゆらーり。あ、歩幅が、高さが、、、私はちびなのです。155cmに届きません。主人は大男です。180某cmです。一緒に歩くときもちぐはぐな二人が、さらに小さい娘をぶらさげるとなると、、、泣き出した娘を抱っこしてなだめながらの帰途。

娘はかなりのおてんばです。よく転び、よくぶつかります。大抵の場合、いてて、と、ちょっと怒ったような泣声をちょっとだすだけで、一人で立ち直ります。下手に手を出すと「Nooo!」と、返ってご機嫌が悪化します。泣いてしがみついて来る場合は、かなり痛いのです。家へ着いて、そっと手首を回してみます。大丈夫。肩。大丈夫。肘。治まっていた泣き顔が復活。骨も関節も異常はなさそうなので、捻挫かなと、とりあえずアルニカクリームを塗って、薄いガーゼタオルで手を吊りました。午後はお客様が見えたのですけど、痛くて不便でご機嫌斜め。それでも、お気に入りのテレビ番組とお客様の優しいお話で何とか少し笑顔が復活。時々、思い出したようにぐずってました。痛み止めを飲ませてベッドへ。夜中に二回ほどおきましたが、それほどむずがらずに眠りに戻りました。この日は左腕は全然使いませんでした。

今日の朝は、少し指が動くようにはなりましたが、まだ腕自体は脱力状態。やっぱり専門家へと言う事で、お医者さんへ。いつものメディカルセンターは日曜日は半日だけ。予約が満員でした。仕方がないので、救急医院へ。ここのお医者さんは好い方ばかりです。ただ、予約は受け付けないので(救急用ですから当然ですけど)、行ってからかなり待つ覚悟が必要です。それは、日本とは比べ物にはなりませんが、予約に慣れたこちらの身には少々辛い物があります。でも、この日は一時間ほどで呼ばれました(今の所最高記録は二時間強)。受付で名前を言う時に状況を書き込むのですが、カーテンで仕切った診察室で、もう一度看護婦さんから事情聴取。熱や体重を量ってもらうと、もう少し待ちます。そして、お医者さんの登場。肘の骨、上腕骨と、尺骨か橈骨が、つながれている靭帯からはずれかかっているのでしょうとの説明(Pulled Elbow)。治療は上腕を押さえ、下の腕をゆっくり右に左に回します。すると、はずれかかった骨が靭帯の中に戻るそうです。痛くて泣き出した娘に飴を差し出し、動かなかった左腕を使わせようにと誘うお医者さん。ゆっくりですが、動きました。高く腕を延ばして、めでたく飴を手中に収めました。大丈夫そうですが、好転しなかったら又来て下さいと言われて、医院を後にしました。

普通の医院は五歳までの児童は無料です。ですが、救急医院の場合、夜遅かったり、週末にかかったりすると、児童でも有料となります。今日は15ドル也。前回(去年)の10ドルから上がってます。これも、政府の予算削減の余波かな。早く、税金が下がって欲しいものです。

追記:お医者さんからは、子供を吊るのはやめましょうとやんわり注意されました。ごもっともです。