南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 xxとxy

「私の長女は生まれる前は、皆、男の子だと言っていたのよ。
 私は、絶対、女の子だと思っていたけど。」
「へ〜っ、私は羊水検査したから、二人ともしっかりわかってましたよ。」
「私も検査はしたわよ。」
「えっ、検査して、違ってたんですか?」
「そうよ、結構あるのよ。生まれた時に、私は皆に言ったのよ。
 だから女の子だって言ってたでしょって。」
「え〜、羊水検査って間違えるんですか(しつこい)?」
「そうよ。DNAのプロファイリングとかするわけじゃないし、
 母体の方を読んでしまうこともあるんだって。」

ここで、二人の母は「まみー」の招集がかかり、会話は打ち切りとなりました。羊水検査は絶対だと思っていた私は、びっくり。

そこで検索。

「羊水検査とは」(東京大学医学部付属病院)で復習すると、

羊水検査とは、羊水穿刺によって得られた羊水中の物質や羊水中の胎児細胞を調べる検査です。染色体検査は2週間で結果が得られます(FISH検査では1週間で結果が得られます)。

まずは染色体を見るんですよね。これが男の子。これが女の子。羊水の中に浮遊している細胞のうち、母体の方を拾って読んでしまったとしても、それをどうやって男の子と解釈するんですか?
お母さんはどうころんでもxxでしょ?
同じ病院で検査を受けている身ですが、そんな危険性、一言も言ってませんでした。下手ないいわけでしょうか?本気だったら、とても怖い気がします。

で、このカリオタイプを拝借した"Your Genes, Your Choice, Chapter 4"によりますと、母体の血液に混じった胎児の細胞を検査できるように調査中だとか。これが成功すれば、超音波の画像を見ながら大きい針をお腹にずぶりはなくなり、いつもの血液検査のついでに染色体もチェック。流産の危険性もなく、安全で安いので、老いも若きも手軽に検査ができるようになる予定(こちらでは高齢出産の場合、希望者の羊水検査は無料です)。検査の本来の目的は性別の判定ではありません。検査が手軽になったからといって、親のジレンマが解消される訳ではありません。が、個人的には情報はあればあるほど助かると信じていますので、検査が楽になるのはとても望ましい事だと思います。後は、読む方がしっかりしてくれさえすれば……