南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

マスター・アンド・コマンダー 良

マスター・アンド・コマンダー [DVD]

たまには普通の映画も見ます。これは主人が前々から見たいと言っていたもの。昔の帆船を使って戦争をしていた頃の、渋い船長と船医、そして可愛い士官見習い(?)の男の子の三人がメイン・キャラ(たぶん)。

寝てしまうかもと思いましたが、よかったです。最初の船のシーンでちょっと船酔い(船に異常に弱い私)、劇場で見なくてよかった。船医の執刀振りは見ててかなり辛いです。麻酔がないんですよね、あの頃。でも、過酷な状況の中で、一体となって働く船員の努力。その努力に精一杯報いようとする船長の誠意。なんて、かくとあまりに真面目に聞こえますが、船長の敵への執念は船員を何度も危機にさらし、長年の船医との友情まで犠牲にします。派手さはあまり、ありませんが、いいドラマです。特に、ガラパゴス諸島での動物観察が微笑ましいです。私もイグアナを見にいきたい。それにしても、風任せで世界の海に乗り出す当時の、あの勇気。それしか方法がなかったと言えば、そうですが。

ラッセル・クロウは結構好きです。主人は個人的に知っているので、余計に気に入っているみたいです。NZ出身の彼は、主人がローカルロックバンドをやっていた時代に、DJをしていたとか。その頃から、おれは大物になるんだと豪語していたらしいです。しっかり夢を実現させて偉い奴だ、と、暖かい眼で応援してます。私は、あのたれ目と癖のある低いぼそぼその声が好き。いろいろな役をこなしてます。グラディエーター [DVD]インサイダー [DVD]ビューティフル・マインド [DVD]など。インサイダーのアル・パチーノとの共演が、今の所、一番のお気に入り。喫煙者にとっては、ちょっと耳の痛い話かも。

それにしても、昔は時間の流れがまるで違うみたいですね。悠長ともいえるような、帆船同士の追いつ追われつの海上戦。二百年後の今は、ボタン一つで都市爆発。やり方は変われど、人は変わらず。