南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

大好きだけど、二度と見られない映画 其の壱「I am Sam: アイ・アム・サム」

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

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理由は明白。ティッシュペーパーがいくらあっても足りないからです。「いいけど、絶対泣くよ。」と、警告は受けていましたので、ちゃんとティッシュペーパーの箱とゴミ箱を用意してから、見始めました。もう、バスを待つあたりから、涙が、、、


知的障害者のお父さんと、普通に利発な娘。二人暮らし。お父さんが読めない本を読めるようになってしまった時の、娘の気遣い。学校でもできない振りをしてしまうのが、やっぱり七歳。当然、先生は心配、公的機関の出番で、楽しく暮らしていた親子は、別れ別れ。あんなに一生懸命子供の事を考える親を、いきなり、引き離すのが、お役所仕事。頭がいくら切れても、愛情不足の親の方がずっと実害があるにも関わらず、そういうのは、取り締まれませんね。面接の時間に遅れて、ケーキを抱えて走るお父さんの姿が、もう、切ない。


自分の一生懸命だけでは、娘を取り戻す事はできない事に気づいたお父さん。持ち前の素直さで、売れ筋敏腕弁護士に直訴。見栄から引き受けてしまう、女弁護士。超多忙で、裕福ではあるけど、破綻しかけた家庭を持つ弁護士と、お父さんとの交流も、又、しみじみ。弁護士にとっては、お父さんは、正に、砂漠のオアシス。お父さんにとって、弁護士は、、、なんだか、あまり、役に立ってないような。結局、決め手になったのは、里親の心変わりだったようだし。でも、仕事の事とかで、手助けはしましたね。


とにかく、皆、収まる所に収まり、娘もお父さんもお互いを取り戻したばかりではなく、新たな人の輪もできて、めでたし、めでたし。と、めでたいのだけど、ゴミ箱はちり紙で一杯。お父さん役のショーン・ペンに始まり、役者さん、皆、すごいんです。もう、目は腫れるは、鼻は詰まるは、で、大変でした。又、見たいんですけどね、、、


蛇足
タイトル「アイアムサム」は、「Green Eggs and Ham」という、英語の読み方練習本の冒頭。Dr. Seussという偉い先生が、不可解な英語のスペルを少しでも楽しく読めるようにと開発した、韻を踏みながら、調子良く読める(ようになる)本のシリーズです。

Green Eggs and Ham (Beginner Books(R))

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